1. はじめに:なぜ今、北川村の“夜”がすごいのか
「モネの庭は昼に行く場所」
もしあなたがそう思っているなら、それはまだ“本当のモネの庭”を知らないだけかもしれません。
高知県北川村にある「モネの庭 マルモッタン」で開催されるナイトキャンパスは、昼間の庭とはまったく別の“作品”です。太陽の光に包まれた庭ではなく、夜というキャンバスに描かれる光と水、そして静寂。そこには、昼では決して見られない、もう一つの表情が存在します。
特に2025年のナイトキャンパスは、ライトアップ演出が一部リニューアルされ、より“モネ晩年の世界”に近い表現になると言われています。
開催は期間限定。この条件だけでも特別感がありますが、体験した人の多くが「昼よりも感動した」と口をそろえるのが、このイベントの本当のすごさです。
この記事では、
✅ ナイトキャンパスの基本情報
✅ 夜ならではの見どころ
✅ 行く前に知っておくべきポイント
をすべてまとめています。
読み終える頃には、きっと「今年こそは行きたい」と思っているはずです。
2. ナイトキャンパスって何?基本情報まとめ
「モネの庭 ナイトキャンパス」は、北川村モネの庭が開催する夜間特別開園イベントです。通常は昼のみ営業している庭園を、ライトアップによって幻想的な空間へと変貌させます。

■ 開催概要(2025年)
• 開催期間:2025年 11月1日 ~ 12月7日
• 開園時間:17:00 ~ 20:30
(最終入園 20:00)
■ 料金 (ナイトキャンパスのみ)
• 大人:1,500円
• 小・中学生:500円(未就学無料)
昼間より少し高めですが、夜の演出クオリティを考えると十分に納得の価格です。
■ アクセス・駐車場
• JR高知駅より 約90分
• 高知自動車道・南国ICより 約70分
• 高知空港より 約60分
• JR甲浦駅(東洋町)より 約80分
• 土佐くろしお鉄道 奈半利駅より 約80分
• 駐車場:園内無料駐車場 約100台収容
• ただし週末は満車注意 → 早めの到着がおすすめ
公共交通機関をご利用の場合→HPへ
■ 持ち物おすすめ
• 虫よけスプレー(蚊がいます)
• 長袖・長ズボン (夜は周りが見えないので気付かず枝に触れたりします)
• 歩きやすい靴 (足もと不安定な場所があります、暗くて見えません)
• 夜景対応のカメラ or スマホ(旧型のものは暗い時特有のノイズが入ります)
雨天時は中止。
開催の可否は、各開催日の前日午前中に公式サイトで確認することができます。
3. 昼と夜、どっちが本当の「モネの庭」?光と影の魔法
昼のモネの庭は、まさに印象派そのものです。
やわらかな光、色鮮やかな花々、青空と水面のコントラスト。
それは、明るく、軽やかで、開放的なモネの世界。

しかし――
ナイトキャンパスで現れる夜の庭は、まったく違う顔を見せます。

そこにあるのは、モネ晩年の深い世界。
青、紫、漆黒、そしてぼんやりと浮かぶ光の揺らぎ。
水面は単なる池ではなく、暗闇に浮かぶ一枚の巨大なキャンバスへと変わります。
昼は「見る」庭、夜は「沈む」庭。
ライトアップは派手さを狙っているわけではありません。
むしろ光は控えめで、影と闇を活かした演出です。
(カメラが派手に盛っていますが・・・)
そのため、池に映る光、睡蓮の輪郭、揺れる葉の影が、時間とともにゆっくりと変化していく様子を体験できます。

特に圧巻なのが、大睡蓮の池。
昼は鮮やかな緑と水色だった水面が、夜には深い群青へと変わり、光の筋だけが浮かび上がります。
その瞬間、人は「モネの絵の中に入った」と錯覚するのです。
昼のモネの庭が“鑑賞”なら、
夜のモネの庭は“没入”。
この感覚こそが、ナイトキャンパス最大の魅力です。
4. ここでしか見られない!夜限定の絶景スポット5選
4-1. 大睡蓮の池 ~水面に浮かぶ光の世界~
ナイトキャンパスのメインです。
水面に映る光、睡蓮の影、静かな音。
風が止まった瞬間、水面が鏡になり、まるで星空のような光が広がります。
ここでは立ち止まって、最低でも10分は眺めたい場所です。

4-2. ボルディゲラの庭 ~ランタンに導かれる道~
ランタンの明かりが小径に並ぶエリア。
昼は地中海風の明るい庭ですが、夜は一転して異国の小道のような雰囲気になります。
歩くだけで旅気分になれる、癒しスポットです。

4-3. モネの家テラス ~庭を見下ろす特等席~
夜になると、不思議と草花の香りが濃くなったように感じます。
視覚だけでなく、嗅覚でも楽しめる場所。
ライトアップされた花が闇に浮かぶ光景は、写真映えも抜群です。

4-4. 水鏡の小道 ~知る人ぞ知る穴場~
あまりガイドには載らない場所。
人が少なく、静かに水面の反射を楽しめます。
「写真より、記憶に残したい人」にこそすすめたいスポットです。

5. 睡蓮マニア必見!夜だからわかるモネの色彩の秘密
モネの晩年の「睡蓮」シリーズは、昼間の明るさではなく、薄暗い水辺の光を描いた作品が多いことで知られています。
ナイトキャンパスでは、その世界観に近づく工夫がされています。
ライトの色温度はやや低めに設定され、水面には青味がかった光が落とされます。これによって、モネが描いた「深い水の色」に近い印象を作っています。
また、モネの庭では熱帯性睡蓮も植えられており、夜に咲いたり、花を閉じたりするものもあります。

昼に見た花とは違う表情を、夜の時間帯に感じ取れるのも大きな魅力です。
「見ているのは庭なのに、頭の中には絵画が浮かぶ」。
その感覚こそ、モネの庭ならではの体験です。

6. 撮影テクニック ~幻想的な一枚を残すために
ナイトキャンパスでは三脚の使用が制限されている場合が多いため、手持ち撮影が基本になります。
■ カメラ設定目安
• ISO:1600〜3200
• シャッタースピード:1/60〜1/125
• F値:開放側
手ブレ防止のため、柵や柱を利用して安定させるのがおすすめです。
■ スマホ撮影のコツ
• ナイトモードON
• 手を固定してシャッター
• 水面が静かな場所を狙う
構図は、
✅ 光+水面
✅ 花を手前に入れる
✅ 背景に暗闇を残す
この3つを意識すると、幻想感が出やすくなります。

7. アクセス&効率よく楽しむ回り方
混雑を避けるなら、入園直後か終了間際が狙い目です。
おすすめルートは:
1. 花の庭(明るい時間)
2. ギャラリー・ショップ(ナイトキャンパスの時間は閉店っしてます)
3. 水の庭(夕暮れの風景を堪能する)
4. ボルディゲラの庭(夕暮れから日暮れを堪能する)
5. 水の庭(日暮れ後のナイトキャンパスを堪能する)
車の場合は15:00前到着を目安にすると安心です。
8. 本音レポ
SNSでは、
「昼より断然すごい」
「時間を忘れて見てしまった」
「写真より実物の方が美しい」
という声が多く見られます。
ただし、
・思ったより暗い場所もある
・歩きにくい場所がある
といった意見もあるため、スニーカーなど歩きやすい服装がおすすめです。
筆者として一番印象に残ったのは、大睡蓮の池で風が止まった瞬間。
水面が完全に鏡になり、光が二重に重なったあの景色は、一生記憶に残る体験でした。


9. まとめ:あなたが今すぐ予約すべき3つの理由
1つ目:今年の演出は例年より進化している
2つ目:見れる期間が限られている
3つ目:ここでしか味わえない“夜の芸術”
ナイトキャンパスは観光ではなく、体験です。
ただ見るだけでは終わらない、“記憶に残る夜”になります。

おまけ:明るい時間も楽しめるよ
明るい時間に花の庭をゆっくりと楽しみフラワーハウスでお気に入りの苗を購入、カフェ モネの庭でゆっくりとした時間を過ごし、ギャラリーショップでショッピング、水に庭へは駐車場を挟んでいるので荷物は車に置き、水の庭をゆっくりといろいろな角度から眺めた後はボルディゲラの庭を探索してリヴィエラの小屋で休憩、ここで夕暮れを迎えると太平洋に沈む夕日を見ることができ、条件があると幻想的なマジックアワーが見れます。

















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